小さい頃は。

自分が幼稚園と小学生の頃はお店にある商品は、そのお店の人が作っていると思っていた。
だから、すげーといつも思っていた。いろんな意味で。
 
社会人になり、会社の中のシステムを運用する部署に派遣されて、初めてお店にある商品はほぼ仕入れているという事実に驚いた。服屋さんやお蕎麦屋さん。販売店は商品を売る場所であって作るところではなかった。
 
で、ふと思った。
 
昔は物流も通信も発達していなかったので近所にある馴染みの販売店に商品を買いに行っていた。で、ネットなんてなかったから相場を知ろうとしても中の人じゃないとなかなか分からなかったし、景気は良かったから値段とかにシビアでもなく、商品は売れた。というより買われていった。物流も発達していないから遠くに商品が運べないので近所のお店で買う以外はなかなか買えなった。
 
でも、今は違う。
ネットがあり、物流も通信も発達した。アマゾンとかに注文すれば、速ければその日に商品は手元に届く。速すぎ。相場も情報はあるし、知ることが出来るので値段をシビアに見るようになった。景気が悪いことも影響してちょっと高い値段の地元販売店では買わなくなっていった。
 
だから、商店街は廃れていったのかと。
確かに大型スーパーなどが商店街の近辺に出来て、お客さんと取られたことも廃れた要因だとは思うがパラダイムシフトが着々と行われてるの気づかずにバックには大企業がいて販売店が売れると思い込み、なんの努力もしないまま、どんどん廃れていったのではないかと思ってしまう。そして、そのパラダイムシフトがサラリーマンにもやってきた。リストラやアウトソーシング、相場の安い方へと流れていく。
 
IT系の業界もそうだった。だからプログラマ35歳説が流れているのではと。以前は仕事があるのでそこに人を突っ込めば会社として利益出た。だから品質とか関係なかった。人を売り買いして、利益を得ていた。その中間マージンを下請け、孫請け、ひ孫請けでみんなで利益を分けあっていた。でも、景気が悪くなって利益が出なくなり、孫請け、ひ孫請けは潰れていった。自分も中間にいたので体験したし、たくさん見てきた。自分は違うと思っていたが肩をたたかれた。すげーショックで動揺した。そのころは妻子がいたので愕然とした。でも、自分も何も考えていなかったことにも気づき、馬鹿だと思った。
 
結局、今起きているだいたいのことは頑張っていれば何とかなると思う。だから頑張ります、俺。